2025.02.17

最先端クリエイティブを体験! Adobe MAX Japan 2025に行ってきました
2025年2月13日、クリエイターの祭典「Adobe MAX Japan 2025」が東京ビッグサイトで開催されました!
今年のテーマは、「Create magic ひらめきをおどろきに」。
チケットは1か月前に早期完売(初めて)し、来場者数は3,000名以上にのぼり、これまでに無い程の盛り上がりだったようです。筆者自身、前回まではオンライン視聴での参加でしたが、今年は一部(キーノート、Sneaks)を除きオンライン並行型ではなくなったので、現地参加を決めました。そうした人も多かったのではないでしょうか。
ちなみに、入場チケットは一般:2万円 (早期割引1万円)、学生3,000円となっていました。 (公式サイトはこちら)
Adobe MAX Japanとは
Adobe MAX Japanは、Adobeが開催する日本最大級のクリエイティブイベントです。特徴として、
- 最新の クリエイティブトレンド を知ることができる
- トップクリエイターの アイデアやワークフロー を学べる
- Adobe Creative Cloudの最新機能 を体験できる
- クリエイター同士の 交流の場 になる
…のような魅力があり、これからグラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UXデザイン、映像制作、3D制作、SNS制作、等を学び仕事にしていきたい人からその現場のベテランまで、幅広く対象としています。もちろん最新テクノロジーに興味がある人もOKで、多様で有益な体験ができる催しです。
Adobe MAX Japan 2025 レポート
キーノート
朝一番、注目のAdobeの最新製品や技術の発表の場「キーノート」が開催です。(筆者は午前中に作業をしていたので、後日配信で視聴しました。)
アドビCEOのシャンタヌ・ナラヤン氏が登壇し、まず主な発表として、下記のようなものがありました。
- Fireflyビデオモデルの発表(生成AIを活用した新技術)
- GenStudioの披露(クリエイティブとマーケティングをつなぐツール)
- Acrobatに新搭載の日本語対応されたAIアシスタント
その後は、アドビ日本法人のスピーカーから、次々とPhotoshopとIllustrator等を始めとした主たるアプリケーションの新機能もデモ付きで説明があり、どよめきや拍手もありました。
多彩な展示やアクティビティ
Adobe製品の体験ブースはもちろん人気でしたし、アクティビティもいくつかあり、オリジナルのグッズを作ったり、タトゥーシールを付けたり。また、クリエイター同士が自由に交流できる 「コミュニティラウンジ」 が新設されたようです。
「アドビ工房」では、Adobe Expressを活用しトートバッグとポスター制作ができます。
Photoshop 35周年特設コーナーがありました。筆者も一言書き込ませていただきました。
様々な製品やサービスを体感できるスポンサー企業ブースも魅力的でした。フォント製品や、タブレット等の最新周辺機器からオフィス家具まで、どれもクリエイティブを支える多彩な展示はどれも物欲をそそるものばかりで、実際に試せるのが魅力的でした。
セッション(70以上の多彩なプログラム)
セッションは、「ジェネラルセッション」を行う大きな「ステージ」が5会場、「フォーカス/メンターセッション」を行う少人数の「ルーム」が8会場と前回より規模の拡充が図られました。(事前予約制)
↑セッションのタイムテーブル。びっしりです。
参加にはマイページからの予約が必要で、変更はいつでも自由でしたが、何しろ既に満席が多かったので、キャンセル出ないか何度もチェックした人も多いのでは。
ジェネラルセッション
第一線で活躍するクリエイターさんたちのアイデアや新機能のノウハウをたっぷり60分聞けます。すぐに役立つテクニックを学ぶことができます。
多岐にわたるジャンル(デザイン・ビデオ・写真・UI/UX・3D)、どれも気になる…。1日では足りないです(泣)。
フォーカスセッションとメンターセッション
20分のフォーカスセッション(一つのトピックに対して深堀をする小規模セッション)も、各会場で半日かけておおよそ8回ずつ開催されました。またその中に、第一線で活躍する各業界のクリエイターにキャリアについて相談ができるセッション、メンターセッションが新設されました。
参加したセッション
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生成AIを味方に!イラレ&フォトショで実現する新しいデザイン制作術
グラフィックデザイナー・Webデザイナーとして書籍などで職人技を発信しているタマケン氏の最新Firefly、Illustrator、Photoshopの生成AIを使ったデザイン制作の物凄い時短術、活用シーンが惜しみなく紹介されました。AIは、苦手な生成もまだある(特に手や人物)ものの、ユーザーのアナログ修正を加えれば、こんなことまで自分のオペレーションだけでできてしまうのかと、AI技術の進化に驚きました。
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開発担当×文字組み職人が語る「Illustrator、ここがすごい!」
大石 十三夫氏、小林 功二氏、ナット マッカリー氏、岩本 崇氏が登壇。文字組更新の確認機能など、Illustratorでは新たに文字組みについて改変・機能が追加されたのはご存知ですか。クリエイティブのクオリティを決める重要な要素でありながら、地味になりがちな「文字組み」ですが、最新版でテキストエンジンが改変され、大幅に進化した模様。開発側の苦労や本音を聞きながら、文字組機能がどのような進化をしたか学べました。鋭利開発中の画面も見られ、ユーザーの手作業による調整が大幅に減るのではと期待が高まりました。貴重なセッションでした。
↑はたから見ると、地味だしマニアックかもしれません
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イラレ職人コロのイラレマジック2025
Adobe Illustratorのチュートリアルをつくるイラレ職人コロ氏の最新推しテクニックを伝授いただきました。普通だと時間がかかりそうな描画を、パス上オブジェクトを駆使して簡単に完成させていたり、アピアランス機能の技もあったりで、メモを取る参加者の姿も。生成AIを使って、素材無しでもFireflyから理想のイラストを作り出す手法も紹介されていました。今後は、モデルがいない場合や時間・コスト面で無理と諦めていたことができるように⁉︎ 革命的ですね。
※後日チケット購入者向けに、一部を除くセッションのアーカイブ映像は見られる模様
キッチンカー&スイーツ、グッズ
キッチンカーが数台配置され、飲食スペースも少な過ぎることはなく、必要な時に利用することができました。クリエイターを目指す10代の学生さん等、世代の違う来場者とお話しでき、新鮮な気持ちにもなりました。
福引き系はハズレでしたが、アンケートなどでゲットできたグッズも。
↑事前予約制の今年の公式グッズはクッションとキーホルダーでした。(公式サイトより)
最後に
筆者は60分のセッションを複数予約したので、展示やアクティビティにあまり時間を使えませんでしたが、それでも十分に有意義な経験ができました。
最後はアフターパーティーで締めくくり、フェスのように華やかに幕を閉じました(筆者は子供の世話があるので離脱しましたが)。
とにかく、どこからもよく聞いたワードは、「生成AI」「Firefly」ですね。ここ数年でAI技術は大きく進化し、まるで魔法(magic)のように作品を生み出せる時代が到来したのを実感しました。
最新技術に触れ、様々なアップデートをインプットでき、驚きと期待の連続でした。各々が色々な楽しみ方ができるAdobe MAX Japan、まさにクリエイターのための祭典でした。来年も期待ができそうです。
以上、Maromaroのfutaでした。