東京都府中市、九段下のWEB制作会社Maromaroのブログです

2025.03.31

ohsuki

全てはここに集約される…ポストプロダクションとは?

こんにちは。
Maromaro 映像クリエイターのOhsukiです。
今回は映像制作を行う際の最後の工程、ポストプロダクション(以下、ポスプロ)について解説したいと思います。

ポスプロって何?という方はこちらの記事をご参考ください。

ポスプロからはいよいよ編集フェーズに入ります。
撮影した素材の編集から、音と色の調整までを納品に向けて行います。

大まかな工程を6つ分けて解説していきます。

1.オフライン編集

2.オンライン編集

3.カラーコレクション

4.カラーグレーディング

5.MA

6.納品

1.オフライン編集

オフライン編集は撮影した素材を使って、ざっくりと動画を繋げていく作業になります。
仮編集や荒編集とも呼ばれることもあり、いきなり完成系まで作ろうとすると修正が大変になるため、まずは大まかに構成や使用するカットを選んでいく段階です。

このオフライン編集を何度か行うことで、使用するカットも次第に定まっていきます。
また、間に試写を挟むことでクライアントとの確認を行い、イメージの齟齬をなくす大事な工程です。

2.オンライン編集

オフライン編集が終わり、使用するカットが大方決まったらオンライン編集に入ります。
オフライン編集が仮編集であれば、オンライン編集は本編集にあたります。

オンライン編集では、映像の品質をグッとに引き上げるためテロップやデザインにモーションを加えたり、CGやVFXを使って合成加工を行ったりします。
映像演出という面で品質の差がここで出てくるため、クリエイターにとっては気合の入れどころです。

3.カラーコレクション

大まかな編集作業が終わり、使用する画が固まったら色調整を行います。
色調整にはカラーコレクションとカラーグレーディングという工程があり、まずはカラーコレクション(以下、カラコレ)について解説します。

カラコレは簡単にいうと「色を整える」作業になります。
色を整えるというのは明るさ、色温度、彩度などを適正に再現することを言います。
例えば、白シャツの色が少し黄色がかっていれば、色温度を変えて白に近づける。
全体の画が暗すぎて人の顔色が悪く見えたら、明るさと彩度を上げて顔色が良く見えるようにするなど、
これが主なカラコレの作業となります。

4.カラーグレーディング

カラーグレーディング(以下、カラグレ)はカラコレが終わった後に行う工程です。
カラグレは一言でいうと「世界観を作る」作業になります。

カラグレは必ずしも行う工程ではありませんが、映画のような奥深い雰囲気を出したい時に行われます。
例えば、悲しいシーンに合わせたカラグレをすると全体の画の明るさを下げ、寒色を強調させ、しっとりとした雰囲気を作ったり、逆に明るいシーンだと彩度や明るさを上げ、暖色を強調させハツラツとした雰囲気を作ったりなど。

カラグレには正解がないため様々なパターンがありますが、大事な演出の一つでもあるためシーンに合わせたカラグレをすることが求められます。

5.MA

MAでは音の最終調整を行います。
ボリューム調整、ノイズ除去など音に関わる細かい整音作業を行なっていきます。
また、ナレーター収録があればこのタイミングで行い、BGMと声をミックスさせ、最終的な音源をここで詰めていきます。

6.納品

ここまで編集した映像と音を合わせるとマスターが完成します。
そして、いよいよ納品作業です。
仕様書を確認し、必要なデータが揃ったら、データをクライアントに送り納品となります。
この完成した納品データのことを業界用語で「完パケ」と呼びます。

以上がポスプロの大まかな工程となります。

これまで「プリプロ」「プロダクション」「ポスプロ」と解説していきましたが、納品に至るまで様々な工程があることをお伝えできたかと思います。
どれも重要な工程なので、一つずつ丁寧に進めていきたいですね。

以上、Maromaro 映像クリエイターのOhsukiでした。
 
Maromaroでは映像制作を行なっているので、お気軽にご相談ください。