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2017.12.18

hoshida

1人しかWeb技術者・担当者がいない職場の問題と対策

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オンリー・ロンリー・グローリーなWeb担当者のみなさん、こんにちは。Maromaroのhoshidaです。

Web担当者・技術者が一人しかいない職場環境は、本人にとっても組織にとってもなかなか多くの問題をはらんでいます。

私は過去に、社内唯一のWeb担当者・技術者として、自社のWebサービスの運用やWebサイト制作案件を担当していたことがあります。その時に感じた問題点とその対策を、同じ境遇の方や、その雇い主の方向けにまとめてみました。業務改善などの参考になれば幸いです。担当者のスキルや業務、組織の業種の違いによって状況が異なるであろう点は予めご了承ください。

その1 成果物の品質をチェックできない

業務の遂行において最も危険な問題がこちらです。担当者がWebサイトを制作したとして、そのWebサイトが標準的な品質なのか、求められている仕様を満たしているのか、何か致命的な問題がないのかを、担当者以外にチェックすることができません。

もし担当者がうっかりミスをしていても、それが専門的な領域であればチェックされずにそのまま納品などという事態になりかねません。

原因は知識の不共有なわけですが、この知識の不共有はWeb案件の受注時にも問題を起こしがちです。営業担当がWeb担当者では技術的に不可能なものを受注してしまったり、明らかに安すぎる見積で受注してしまったりという事故が起こりえます。

対策1. 知識の共有

まず必要なのは知識共有です。上長や営業担当などの他の社員が最低限の知識を身に着けます。なにもWebサイトを制作できたり運用できたりするまでの知識を獲得する必要はなく、大まかなWebの仕組みや背景の技術、制作に必要な工数などを把握するのが良いでしょう。担当者側も、周囲の社員を積極的に教育するような心持ちで知識を共有する必要があります。

対策2. チェックシステムの確立

また、チェックシートなどによって専門知識が無くてもチェックができる仕組みを作ることも重要です。Webサイト制作においてミスしがちなポイントと確認方法を予めリスト化しておけば、専門知識が無くても成果物のチェックは可能です。

まあ単身で作業をしていると実制作だけでなくこのような資料の作成により多くの時間を割くことになり、それがまた大変だったりするのですが。

その2 業務の采配が難しいタイミングがある

Webの技術を持った人間が一人しかいない場合、Webの仕事が多忙になった際に、他の社員に作業を分配することができません。逆にWebの仕事がないときには過度に暇になったりします。特にクライアントからの制作案件を受けている場合には、繁忙度合いに落差が生じてしまいがちです。

対策1. 他の作業者や外注先の確保

繁忙時に仕事をこなすために作業の一部分を依頼できる社員を確保・教育したり、外注先を用意しておくと良いでしょう。ただし、他者に依頼をした場合でもその業務が0になるわけではなく、進行管理や連絡、成果物の確認作業が生じたりするので注意が必要です。

対策2. Web以外の仕事を覚える

閑散期になってしまった場合のために、他の仕事を覚えるというのも手でしょう。ただその場合は、上記のように繁忙時の解消法を確立しておきましょう。仕事の総量が増えてしまうので、繁忙時により仕事が増えてしまう可能性があるからです。

その3 Web担当者が新たな知識を得られず成長が停滞する

Webの技術者や担当者にとって新しい知識を得て成長することは大変重要です。クライアントや社内の要望が、Web担当者の既存の知識や技術を上回ることがままあるからです。そもそも、世の中の技術がどんどん進歩してしまうので、勉強をし続けないと世の中の「標準」的な技術を維持できません。もし担当者がデザインも手掛けているならば、デザインの知識をアップデートする必要も出てくるでしょう。

Webの担当者が実際に手を動かしておらず実作業は外注していたとしても、中継者として幅広い知識や新しい技術が必要なことには変わりありません。

しかし、Webの担当が一人である場合、「勉強」はかなりハードルが高いです。技術のレベルを上げる、新しい技術を習得するときには、どうしてもより高い技術を持った人のもとで仕事をしたり教わったりするのが有効だからです。Webの知識はネット上でもアクセスしやすく書籍も多いので独学も不可能ではないですが、しかし独学した自分の知識が果たして正しいのか、業界の標準なのかを知るのは難しいものです。

対策1. 学習の機会を用意する、支援してもらう

Webの技術について、多くの講習やセミナーが開催されています。そのような講習へ参加したり、費用を会社に補助してもらうのも一つの手でしょう。

対策2. 閑散期に自習できる環境にする

Webの学習方法で最も有効、というか唯一有効なのは実際にその知識で何か作ることです。いくら講習に行ったり本を読んだりしても、手を動かさなければ実力にはなりません。そのため閑散期のタイミングで自習できる環境にするとよいでしょう。責任の軽い、社内向けのシステムやサイトなどを制作するというのも有効です。

なお技術の学習をしながら制作するポイントについては以下の記事に書いています。

ただこれらのWeb担当者の成長への対策は、担当者本人に意欲が無い場合うまく行かないでしょう。そのような担当には別の対策が必要かもしれません。

その4 Web担当者の評価ができない

Web担当者のモチベーション、評価に関する問題です。担当者の働きを、その仕事内容を理解せずしてどのように評価するのでしょうか。単身のWeb担当者が自社コンテンツの運用などを行っている場合はその働きが業績に直結しない場合も多く、他の職種の社員に比べ評価が難しいのではないかと思います。また「その3」を克服して担当者が新しい技術を得ている場合にも、その新しい技術を理解していないと、新しい技術を得て仕事の領域が広がっているのにもかかわらずに評価につながらないということになりえます。

なんであれ、単身のWeb担当者は自分が正当に評価されていないと感じやすい環境にあることは間違いないでしょう。

対策1. 知識の共有

「その1」同様、この問題もまず必要なのは最低限の知識を上長が身につけることでしょう。

対策2. 評価基準の共有・明確化

担当者の不満の解消を目的にするならば、会社と担当者間で何が評価の基準になるかを共有しておくのが良いでしょう。評価基準が明確にわかっていれば、担当者も適切な仕事や成長をすることができ、無駄な労力や空回りな努力をしないで済みます。

担当者は環境を変えるという選択も…

これらの問題のうち「その3」と「その4」は根本的な解決が難しい場合があります。仕事において重要視しているものが技術の向上であったり、技術に見合った報酬なのであれば、技術者が単身の職場というのはなかなか不適切な環境です。環境の改善が難しいのであれば、転職してしまうというのも手です。

もしあなたが本当に意欲、または技術があるのなら、求めてくれる環境は必ずあるでしょう。

なんだか転職を促すような締めになってしまいましたが、ともかく当記事が孤独なWeb担当者やその雇い主の方の参考になり、より円滑な職場が増えれば幸いです。

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