2022.09.05
WordPressサイトの引っ越しはどうやるの?手順をご紹介!
こんにちは、Maromaroの松橋です。
他社制作会社様契約のサーバー(ヘテムルサーバー)から、お客様が直接契約したさくらのレンタルサーバーへWordPressサイトを移行を行いましたのでその手順やメモまとめたいと思います!
事前準備
新サーバーの使用したいSSL対応は無料か有料のものかを確認
お客様が、新サーバーで利用するSSL通信は無料・有料どちらの利用をご希望かを確認します。
さくらのレンタルサーバーでは、無料SSLのLet’s Encryptを利用しており、DNSレコードの切り替え後に管理画面内完結の設定で簡単にSSL通信に切り替えられます。
有料ですと、DNSレコード切り替え前にSSL通信に切り替えられますが、別途契約が必要になります。
(※また有料だからといって、暗号化の強度が特別優れているわけではないようですが、サポート対応など有無の違いがあるそうです)
そのため、DNS切り替え前のタイミングで、WordPressを新サーバーで仮インストールし、動作チェックする際は、有料だとSSL通信で検証でき、無料だとSSL通信では検証できないことになります。
現在のDNSレコードが何のサービスと関連付けされているか確認
次にドメイン管理の状態を確認します。
今回はドメイン管理がお名前.comでドメインを契約されていたのですが、ネームサーバーの管理は、他社制作会社様管理のヘテムルサーバーで管理されていましたので、サーバー移行日に、ネームサーバーの管理をお名前.comに変更し、お名前.com内でDNSレコードを管理することにしました。
ここで、ドメイン契約の名義が他社制作会社様となると、名義変更・ドメイン移管が必要になったりします。
次に、利用しているネームサーバーが、ヘテムルサーバーだったので、DNSレコードが何と関連付けされているのか確認します。
今回はメールとWEB(WordPress)のみでした。
お客様からのご依頼時には、ドメインの管理がどうなっているかわからない。。。というケースが時々あります。
そのような時、ざっと調べる時にdnsdumpsterという無料ツールがとても便利でした!
example.comなどのドメインやサブドメインが、何と関連付けされているか、表示してくれました。
WordPressを新サーバーに仮インストール&動作チェック
次に、移行先のサーバーでWordPressが問題なく動作するか仮インストールし、動作チェックします。
- 移行元のサーバーのPHPのバージョンが5系で運用していたところ、移行先が5系のバージョンを提供しておらず、インストールさせたら不具合が多く発生してしまった。。。
- 移行先のサーバーでWordPressを動かしたところ、PHPのメモリが足りずエラーが出てしまった。。。。
というシチュエーションも想定されるので、ページの表示はもちろんですが、記事の登録、フォームの送信、プラグインの機能などエラーがでていないか確認し、必要に応じてサーバー設定の変更や、WordPressや、プラグインなどのバージョンの調整などをを行います。
また、前述の通り、移行先のサーバーでSSL通信が無料か有料かで、このタイミングでSSL通信ができるかどうかが変わってきます。
そのため、プロトコル関連のコードがないかなどもチェックしておくと良いでしょう。
メールクライアントのホスト情報の変更をご案内
WordPressのWEBサーバーとメールサーバーを同じサーバー管理会社で管理している場合、メールサーバー自体も新しく準備し、変更する必要があります。
メールサーバーを変更する時は、
- WEBサーバーで提供されているメールサービスを利用するか
- 別サービスのメールサービスを利用するか
などを検討します。
※ 今回、移行元が同じヘテムルサーバー内でWEBとメールが稼働しており、WEBサーバー移設の度にメールサーバーも移設するのは手間なので、さくらのレンタルサーバー内でWEB用でレンタルサーバー、メール用でメールボックス、別々サービスを契約して運用きるか検討しました。しかし、さくらサーバー内のDNSレコードに同じドメインを複数サービス横断で登録するのは仕様的にできなかったです。そのため、WEBとメール一緒のサービスを契約し、運用することになりました。
また、メールサーバーを利用するサービスが決定した後は、お客様などが利用するメールクライアントのメールサーバーホスト情報をお伝えし、DNSレコード切り替え当日に変更をお願いします。
切り替え当日 : ネームサーバー&DNSレコードの切り替え
切り替え当日になったら、ネームサーバーの切り替えやDNSレコードの切り替えを実施します。
実施後、無料SSL利用の場合は、SSL通信を有効化し、WordPressサイトの以前のサイトからの差分解消&最終動作チェックを行い、対応は完了となります。
まとめ
サーバーの移行自体は何度も経験があるのですが、メールやDNSの確認など様々なものを事前に調査することで、切り替え当日のトラブルも未然に防ぐことができます。
機会があれば、さらにどんどん挑戦していきたいと思いました!
移行を検討しているという方はお気軽に当社にお問い合わせくださいませ!
以上、Maromaroの松橋でした。