2023.01.10
無料で使えるユニバーサルデザインフォントBIZ UDGゴシック
こんにちは。Maromaro Chieです。
今回はフォントメーカーのモリサワが提供している無料ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)「BIZ UDGゴシック」に注目してみたいと思います!
ユニバーサルデザインフォントって?
UDフォントは、年齢や性別などにかかわらず見やすく読みやすい「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォントです。
読みやすさだけでなく、遠くからでもわかりやすく読み間違いがないように、可読性や視認性、判読性が高くなるようにデザインされているのが特徴です。
BIZ UDGothic
2022年4月からGoogle Fontsにて提供の始まったモリサワUDフォント。
提供フォントは、現在のところ6種類となります。
Google Fontsなので、会員登録も不要で使用できるのがありがたいですね!
BIZ UDゴシック Regular
BIZ UDPゴシック Regular
BIZ UDゴシック Bold
BIZ UDPゴシック Bold
https://fonts.google.com/specimen/BIZ+UDGothic
https://fonts.google.com/specimen/BIZ+UDPGothic
BIZ UD明朝 Regular
BIZ UDP明朝 Regular
https://fonts.google.com/specimen/BIZ+UDPMincho
BIZ UDGothicの特徴
非UDフォントとUDフォントで比較してみました。
「プ」と「ブ」がわかりやすいですが、非UDフォントでは、濁点などが文字に接近しすぎていて、くっついてしまっているフォントが多いです。
そのため、文字が小さいと、濁点自体がついているのかついていなのか判断しにくくなってしまうことも多いです。
その反対に、UDフォントでは、濁点などが文字から離れているため、文字が小さくなっても誤読が少ないデザインとなっています。
また「ホ」についても、はねがないためシンプルで読みやすくなっています。
数字や英字でも同様に、非UDフォントの「3」はカーブが強く「8」に近いデザインになっています。
UDフォントでは似た文字の違いを工夫し、誤読を避けるため、カーブの緩和や口の空き方を広くとっていることがわかります。
「さ」や「な」もはねを無くしシンプルにすることで読みやすくなっています。
ちなみに「はねやはらい」がなくて読みやすいUDフォントと「はねやはらい」を残して、子どもの学習に配慮した「UDデジタル教科書体」というフォントもあります。
線の太さの強弱を抑え判別しやすいUDフォントの特徴も備えたフォントとなっています。
モリサワのその他のUDフォント
モリサワUDフォントは、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をコンセプトに開発されたフォントとのこと。
有償フォントになりますが、モリサワ公式で提供している「MORISAWA BIZ+」で使用できるUDフォントは全55フォントと豊富にあります。
月額もしくは年間契約があり、年間でも「3,960円(税込)/年」と割とリーズナブルではあるのでおススめです。
まとめ
最近では企業オリジナルのUDフォントを発表することも多く、2020年には楽天でもグローバルフォントのデザインを一新しており、基本形となる「Rakuten Sans」は、楽天のロゴを骨格のベースとしており、文字サイズが小さくても高い判別性と可読性を保てるように工夫しているそうです。
オリジナルのフォントを制作するのはなかなかできることではないですが、まずは無料版のBIZ UDGゴシックを使ってみてみるのもいいですね!
以上MaromaroのChieでした。