東京都府中市、渋谷区のWEB制作会社Maromaroのブログです

2017.04.14

hoshida

Mastodon(マストドン)はTwitterと似ているようでまったく違う新しいSNS

流星のごとく現れた新しいSNS、「Mastodon(マストドン)」。

https://mastodon.social

ポストTwitterの呼び声が高く、ネット上で話題になっています。こういう新しいものは、とにかくまず登録して体感してみないとお話にならないので早速登録していじってみました。

とりあえず登録してインターフェイスを見てみる

最下部で詳しく説明しますが、Mastodon(マストドン) はSNSのシステムを自由なサーバにインストールできるため、登録先のサイトが複数あります

https://instances.mastodon.xyz/

mastodon.social は4月4日現在サーバがパンクしていて登録できないので、日本語対応もしている「https://mstdn.jp/」の方で登録してみます。

Mastodon(マストドン)の登録画面です。

登録すると、メールが送られてきます。注目されているだけあってこのメールがなかなか来ませんでした (^^;)

 

メールに貼られているリンクをクリックして本登録完了、ログインします。

 

ホーム画面はこんな感じ。きれいなデザインですが、カラムが複数あります。投稿に特化していた初期のTwitterとは違った方針であることがうかがえます。

右下に象がいますね。こいつがMastodon(マストドン)なのでしょうか。

 

アイコンはFont Awesomeだ~(*´ω`*)

 

自アカウントの画面。

 

よく見たらデフォルトのアイコンがゆるい。全世界これなんですか?いいんですか??

 

試しに投稿してみると、左から二番目のカラムに投稿が出ます。

右側のメニューで「ローカルタイムライン」を選択すると、知らない人たちの投稿が出てきました。

このように画面上に複数のタイムラインが表示されるのはTwitterとの大きな違いですね。

 

ユーザー設定画面。Twitterでできることは大抵できそうです。かなりTwitterを意識して設計せれていますね。

 

気になるメニューを発見。フォローやブロックなどの情報のインポート、エクスポートができる模様です。

情報を引き継いだ新規アカウントが簡単に作れるようです。

 

文字数の制限がTwitterに比べ大幅に多いとのことなので、私のプロフィール文章を入れてみましたが、多すぎたようです。

あ、バリデーションメッセージはまだ完全日本語対応してない(*´Д`)

 

500文字までカットして投稿してみました。これはかなりの分量ですね。

 

自分の投稿をクリックしたら右のカラムに詳細が出てきました。このカラムは色々と切り替わって各情報にアクセスできるようです。

 

MastodonはGitHubでソースが公開されています。オープンソースです。

 

GitHubの下の方に見おぼえのある絵が… 完全に意識してますね。

Mastodonの核、インスタンスと連邦

少し触った感じだと、インターフェイス、機能ともにだいたいTwitterです。Twitterを使い慣れている人は問題なく扱えるでしょう。

Mastodonの最大の特徴は、自身のインスタンス(サーバ)にMastodonをインストールし、そこで独自のSNSを構築できることです。そして異なるインスタンスどうし「連邦」としてつなげることができます。

私が上記で登録したのはnullkalさんという個人のプログラマーが作ったインスタンスなわけですが、自分の自宅や企業のサーバ上でMastodonを構築し、そこにユーザー登録しても良いわけです。

TwitterやFacebookなどの既存SNSが、一つの大海原をみんなで泳ぐようなものだったのに対し、Mastodonは独自に湖やらプールを作り、そこで泳ぐことができる、そして湖同士を行き来することもできる、といった感じでしょう。

現時点でこれは一長一短がありますね。自身のサーバにSNSを手軽に構築できるということは、完全に独立した運営ができるわけで、例えば国や運営の規制などの影響を受けることがありません。これは大変な長所であり可能性です。

短所としては、インスタンスが消えるとそこのユーザーや投稿も消滅するようです。個人のインスタンスに登録していた場合、その個人が飽きてMastodonを消したらそれで終わりです。これはちょっと安心できません。ただ独立するということはそういうことです。まあそのためにインポート、エクスポートの機能などがあるのでしょう。

こうしてみると、MastodonとTwitterはインターフェイスこそ似ていますが本質は全くことなります。このサービスには自身のインスタンスを構築する企業や組織などと、そこでユーザー登録する個人との二層のクライアントがおり、ひとつ目の「自身のインスタンスを構築する組織」がTwitterなど旧来のSNSには存在しなかった概念です。

また、SNSを独立して運営できるということは、同時に閉鎖的なSNSになるということです。連邦機能があるとはいえTwitterのように世界中とつながっているような特長は薄まり、クラスタや目的ごとのグール―ピングがより強まるでしょう。これは使用感がかなり変わってくる可能性があります。ただこの辺りはユーザーの使い方によって体感は変わってくると思うので、まだなんとも言えません。

まとめ

もし、Mastodonが有効に活用されていくと、とても面白くこれまでとは違った新しいネット世界が出現するような気がします。

Maromaroでもインスタンスを作ろうか早速検討してみます。
[Update]インスタンス立ち上げました
https://mastodon.maromaro.co.jp/
※ひとまず流行りに乗った試験的なサーバのため、長期運用は今の所予定していません。