2020.09.20
AWSを利用したWebサーバ周りで使われるよくあるサービスについてまとめ
今回はAmazon Web Services(AWS)を利用したサーバ構築周りで使われるサービスについてまとめてみました。
実は当ブログもAWSに乗せ換えました。
シンプルで、CentOSが入ったサーバを構築する。
例えば、下記のようなシンプルな構成で考えてみます。
それぞれ説明してます!
登場するAWSサービス
①EC2
Elastic Compute Cloudの略です。 2はバージョン2だからです!
用途としては、HDDが無いパソコンというイメージです。
EC2は、簡単に言うとCPU、メモリ、ネットワーク帯域がセットになったインスタンスです。(AWSではインスタンスという単位を利用している)
このセットは、あとから自由に変更が可能です。(ここがすごい!)
一般的なレンタルサーバや専用サーバはサーバスペックの変更が容易ではありませんが、需要に応じて自由に変更できるのが魅力ですね。
例えば、負荷が高い時期には高スペックインスタンスを選ぶことも可能です。
②EBS
Amazon Elastic Block Storeの略です。
柔軟なハードディスクみたいなイメージです。
EC2をまず作成し、HDDであるEBSを作成します。
主にEC2と接続して利用します。
※EC2インスタンス作成時に作成することになると思うので、あまり意識しないかも・・・。
このEBSにOSがインストールされます。
③VPC
Virtual Private Cloudの略です。
感覚的にはルーターまたはハブのようなイメージでしょうか?
VPCがあって、EC2やその他もろもろのサービスがぶら下がっているイメージです。
基本的に外部から隔離されています。
隔離されていますが、ルーターなどと一緒で、外部からの接続を一部だけ通してあげることも可能です。
④RDS
Amazon Relational Database Serviceの略です。
マネージド(管理)されたデータベースサービスです。
おなじみのMariaDBやPostgreSQLなど利用ができます。
もちろん、EC2+EBSにデータベースをインストールを利用することも可能ですが、
このRDSを利用することで、バックアップからバージョンアップ、なんと冗長制御なども勝手にやってくれます!
いたれりつくせりなサービスですが、別途重量課金となるため、必要化どうか検討をした上の導入が良いと思います。
⑤S3
Amazon Simple Storage Serviceの略です。
容量が簡単に増減できる、オブジェクトストレージサービスです。
オブジェクトストレージサービスというとわかりにくいので、ファイルサーバーみたいなイメージで良いのではないでしょうか?
このS3サービスにアップした画像などを、ユーザーに直接配信することもできるので、
画像やCSSなどのリソースをS3にアップし、EC2インスタンスの負荷を下げるなどの方法も取れます。
また、データのバックアップ用途などにも向いています。
⑥Availability Zone
アベイラビリティゾーンといいます。
AWSではリージョンとアベイラビリティゾーンというものがあります。
リージョンというものは、米国東部(バージニア)や、アジアパシフィック(東京)などにあたります。
例えば東京リージョンのアベイラビリティゾーンは、日本のどこかにある独立した場所を指します。
アベイラビリティゾーンはA-Zで表記されますが、基本的にAのゾーン同士であればレイテンシー(遅延)が起こりにくいです。
例えば、EC2とRDSの通信が遅いな・・・と思ったら、EC2がAゾーンで、RDSがCゾーンだったなんてことはよくあります。
⑦Amazon Route 53
ドメインネームシステム (DNS) になります。
ドメイン取得元でDNSサービスが提供されていることがほとんどで、利用しなくても問題ありません。
統合的にAWSで管理していくのであれば、Amazon Route 53を利用するようにすると、一元管理ができますし、AWSサービスとの連携に便利です。