2024.10.15
RDS MySQL5.7を利用している人は要注意!請求金額が高くなっていませんか?
こんにちは、Maromaroの松橋です。
今回は、RDS MySQL5.7を利用していて、AWSからの請求金額が高くなっていた、、、ということについて書いていきたいと思います。
リレーショナルデータベースのDBエンジン、MySQLの5.7のバージョンを現役で利用している、、、という方はとても多いと思います。
しかし、AWSのRDSでMySQL5.7を利用していると、請求金額が高額になってしまうのです。
どれぐらい高いのか
MySQLの5.7を利用していると、請求金額に下記の画像のように記入されているかと思います。
例を2つ用意しました。
例①は、USD 345.60で1ドル150円換算で53,568円、例②は、USD 691.20で1ドル150円換算で107,136円です。
円安なのでさらにつらいです!これが毎月コストになると、負担が重いのでコスト削減を真っ先に行う対象になると思います。
なぜコストがかかるのか
検索すると答えが、Amazon Web Services ブログにありました。
MySQL5.7のコミュニティEOL日が2023 年 10 月で、RDS 標準サポートの終了日が2024 年 2 月 29 日です。
そして、2024 年 3 月 1 日から延長サポート開始とのことです。この日から課金が開始されていることになります。
さらにこの延長サポート終了日は2027 年 2 月 28 日とのことです。
さらにRDS MySQLの金額ページでは、東京リージョンで USD 0.12/VCPU-時間、サポート3年目になると倍のUSD 0.24/VCPU-時間と書かれています。
※Amazon RDS 延長サポートのコストの見出しの「RDS延長サポートの1時間あたりの料金」のアコーディオンを開くと出てきます。
https://aws.amazon.com/jp/rds/mysql/pricing/
金額の内訳
次に、上述した例2つの金額の内訳を計算してみました。
例①
こちらの例①は下記の条件でした。
・インスタンスは1台稼働だがマルチAZ構成(プライマリーとセカンダリーインスタンス2台分のコスト)
・インスタンス1台で2VCPUのスペック
計算式は下記になります。
0.12USD × 24時間 × 30日*2VCPU*2インスタンス = 345.60USD
マルチAZにするとインスタンス2台分のコストがかかることがわかります。
例②
こちらの例②は下記の条件でした。
・RDSインスタンス4台稼働
・インスタンス1台で2VCPUのスペック
計算式は下記になります。
0.12USD × 24時間 × 30日 × 2VCPU × 4インスタンス = 691.20USD
こちらは利用しているインスタンスが単純に多いとこの金額になるようです。
対策は?
対策は利用していれば、動作検証を行った上でMySQL8にアップグレードするか、利用していないインスタンスであれば、削除するかの対応が求められます。
1時間毎に課金されるので、確認&対応は早めにしたほうが良いかと思います。
さいごに
自動で課金されると、普段請求を気にしていなければ気づきづらいですよね。
請求が増えていないか定期的に確認することが必要だなと感じます。
以上、Maromaroの松橋でした。