2024.10.28
全てはここから始まる… プリプロダクションとは?
こんにちは。
Maromaro 映像クリエイターのOhsukiです。
今回は映像制作を行う時の制作フローのひとつ、プリプロダクション(以下、プリプロ)について解説したいと思います。
そもそもプリプロって何?という方はこちらの記事をご参考ください。
プリプロは撮影の軸となる大事な工程です。
その中で、6つに工程を私なりにを分けてみました。
どのようなことをやっているのか、1つずつ具体的に見てみましょう。
1.オリエンテーション
2.企画立案
3.構成の組み立て
4.ロケハン
5.撮影準備
6.PPM
1.オリエンテーション
オリエンテーションは、これから何をするのか?をざっくり決めていく工程です。
クライアント(お客様)が何をしたいのか?どんな問題を解決したいのか?
そもそもそれってやる必要があるのか?など様々な意見を聞いていきます。
その中で必要な情報を拾い上げ、企画に繋げていく作業の一つです。
2.企画立案
オリエンテーションで拾い上げた情報を元にクライアント(お客様)へ様々な提案を行なっていきます。
必要であればプレゼンを行い、どのようなアプローチでいくのかを決めていきます。
この時、映像ではなく全く違うアプローチになることもあります。
例えば、WEBであったり、グラフィックなどを活用したり、
その中でも映像は情報を伝えるいち手段だということは念頭に置いておきましょう。
3.構成の組み立て
企画案ができあがったら、いよいよ制作に移っていきます。
ここで演出コンテやスケジュール表、香盤表などの様々な資料が揃っていきます。
演出コンテとはどのような映像にするか?が書かれた映像の設計図です。
スケジュール表はそのままで、制作の流れが分かる表。
香盤表は撮影日当日のスケジュール表となります。
その他にも案件に応じて、キャスト情報や衣装情報、ロケ地情報など、撮影の規模が大きくなるほど資料も多くなります。
4.ロケハン
わざわざ説明することでもないかもしれませんが、ロケーションハンティングの略称でロケハンと言われています。簡単にいれば下見をするということです。
下見と言っても、ただ下見をすれば良いということではなく、決められた資料を元にどこで何を撮るのか?時間的に間に合うのか?そもそも実現可能か?などを検証していきます。
当日になってアワアワしないための大事な工程ですね。
5.撮影準備
資料が固まっていく中、同時並行で撮影準備も進めていきます。
何を準備もするのかも案件によって様々で、大きく変わってきます。
準備するのは大きく分けるとヒトとモノ。
ヒトとは、演者まわりであればキャストやスタイリスト、ヘアメイクであったり、技術まわりであれば、カメラマンや音響、照明といった方達を指します。
モノとは、小道具や衣装、スタジオ、移動車、機材、弁当などなど、、。
撮影に必要なものは漏れがないよう撮影当日のために全て手配します。
とにかく準備することが多岐に渡るので、この時の制作スタッフはとても忙しい!
6.PPM
PPMは撮影前の最終確認のためのミーティングを指します。
正式には「プリ・プロダクション・ミーティング」と言いますが長いのでPPM。
ここでは、クライアントやスタッフが一同に集まり、撮影当日の流れを確認します。
これまで作った資料を元に一つ一つ確認し、問題がなければついに撮影決行となります。
以上がプリプロの大まかな流れとなります。
映像制作では見えないところで多くの人間が関わっているので、一見、簡単そうに撮っていても実は結構な手間がかかっています。
また、CMなどの大きな案件は広告会社が受けて制作会社に依頼することが多いので、広告会社主導でプリプロを行うこともあります。
もちろん、制作会社のみで行うこともありますが、案件の大きさによってはいくつか行われない(省略される)項目もあるのでケースバイケースです。
必要だと思うところだけやっていれば良いのかなと思います。
以上、Maromaro 映像クリエイターのOhsukiでした。