2022.11.21
iPhoneから写真が送れない!? HEIF・HEICをJPGに変換する方法
こんにちは。Maromaroのfutaです。
iPhoneで何気なく撮っている写真、実はiOS11以降、写真のファイル形式が一般的なjpgではなくなっているのをご存知ですか?
Apple製品にのみ新しく導入されたファイル形式「HEIC」は、iPhoneユーザーでもまだ認識している人はあまり多くないのではと思われます。しかもWindows環境(標準)にはサポートされていませんので、これまで多くの混乱が生じてきたと推測されます。
WEBに使うにもそのままでは表示が出来ないですし、メーラー等の添付でも要注意です。
筆者も、iPhoneからGmailで写真を添付して送ったのに、送信済みフォルダは添付無し、相手にも届いていない…、なんで? となって慌てた経験があります。
そんな風に、開けない可能性がある相手にうっかり送ってしまった時は、最もメジャーなJPG形式に変換して再送するのが良いでしょう。HEIF形式の写真はWindows(標準)との互換性が無いので、HEIFを汎用性の高いJPGに変換する必要があるという事と、その方法を双方ともに覚えておくとトラブルを防げます。
HEIF、HEICとは?
2017年にiOS11とMacOS High Sierraで採用された、新しい写真フォーマットです。iPhoneで撮影した写真は、この形式で保存されます(デフォルト設定時)。
拡張子は「HEIC・ヘイク」で、正式名称は、「High Efficiency Image File Format(HEIF・ヒーフ)」です。直訳すると「高効率画像ファイル形式」。高画質を維持しながらファイルサイズ軽量化に成功したって事がとてもアピールされた名前ですね。最終形態出してやったぞみたいな。
実際にJPG形式と比べると、そのものの画質は劣化させずに、半分近いサイズになっており、容量効率はとても良いです。
問題点は、その互換性です。対応しているデバイスは、iOS11を搭載したiPhoneおよびiPad、macOS High Sierra以降です。(HEIFは、iOS11以上に対応しているデバイスで閲覧できますが、HEIF形式の写真を撮影するには、iPhone 7/Plus以降の機種が必要です。)
WindowsでHEIF形式の写真を開こうとすると、「このファイルを開く方法を選択してください」と出て、JPGやPNGのようなノーマルな開き方が出来ません。
↓iPhoneで写真を開き、「i」のアイコンを押すと情報が出てきて、ファイル形式の確認が出来ます。
HEIFをJPG等に変換する方法
オンラインで変換
スマホで完結できておすすめ。無料オンラインツールを使用する方法がアプリのインストールも必要無くお手軽です。下記以外でも、「HEIF」「変換」で検索するとサービスが提供されています。
HEICからJPGへのコンバーター
操作も単純明快、PNGやTIFF等多くの形式に変換が可能。便利!
HEIC変換フリーソフト
EXIFデータを保つかどうかの選択と、画質を細かく指定し容量を調整することが可能です。
アプリで変換
こちらもスマホで完結。通信量を気にする、またはオンラインでアップしたくない場合は、専用アプリを使うと良いです。
JPEG – PNG 変換 〜画像フォーマットを変換(iOS)
OS標準アプリで別名保存
パソコンが必要ですが、「ペイント」や「フォト」といったWindowsの標準アプリでファイル認識さえされていれば、別名で保存してJPGに変換が出来ます。
Macでも、標準アプリに「プレビュー」がありますので、「複製」してから「保存」で任意の形式で保存出来ます。
Windowsで普通に見たいだけなら
ファイル変換をするのではなく、OS自体をHEIFに対応させられます。機能拡張ユーティリティがあるので、Microsoft Storeから「HEIF and HEVC Media Extensions」(120円)をインストールします。
一般的な画像ファイルとして扱われ、サムネイル表示やダブルクリックでの表示が可能になり、フォトアプリで加工・編集も出来るようになります。
今後HEIFは浸透するのか
HEIFとJPGどちらが良いの? という問いには、性能という観点からなら、HEIFが圧縮率、劣化、透過等、どれをとっても優れています。
我らがAdobeさんが、しっかり比較してくれていました。https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/comparison/heic-vs-jpeg.html
HEIFはストレージの少ない端末ではJPGより最適ですが、現状、対応できるソフト・サービスが少なく、互換性についてがまだまだ課題です。うまく使い分けていく必要がありそうです。
今後HEIF形式が汎用となり、一般的なデバイスやPCでも表示できるようになるまでは、iPhoneユーザーはHEIFをJPG等に変換しなければならないでしょう。(ただ巷ではヘイク・ヒーフと呼び方が二分されているので、それがまた混乱しそうと個人的には感じており、浸透に難ありな予感も…)
以上、futaでした。