今後のスタンダードになる!? Adobeクラウドドキュメントとは

Adobe CCを使っていると、「クラウドに保存」の誘導が最近エグくないですか。今後「クラウド化」がスタンダードになっていく過程として、徐々に機能も追加され、懸念点も解消されつつあるようです。
筆者もMacのSSDがカツカツなのをきっかけに使い始め、試行錯誤中ではありますが、便利です。使って感じた事を載せておきますので、気になっている方の参考になれば幸いです。

Adobeクラウドドキュメントとは

Adobeクラウドドキュメントとは、Photoshop等互換性のあるアプリで開いて編集できるAdobeのクラウドに保存されたファイルの事です。
AdobeのIDに紐付けられるので、どこにいても、デバイスもOSも問わず、常に作業を更新することが出来ます。
作業は定期的に自動保存され、デスクトップとiPad等の違うマシンでも、いつでも最新の内容にアクセスし同じドキュメントを編集出来ます。嫌でも習慣づけされていた手動での保存が不要になる時代が来るなんて。 （従来、失敗するなどして保存したくない状態になったデータは、保存せず閉じると前回保存したところまで戻れますが、クラウドドキュメントではデータを閉じる時も自動保存されるので、意図しない保存がされないよう注意しましょう。）

バージョン管理も簡単

履歴を遡り、大事な保存ポイントをマークしておく事が出来たり、バージョンを戻したりする事が簡単に出来ます。大幅なデザイン変更が入った時や、入稿前の文字のアウトライン時に別データをバックアップしますが、これも不要になってくるのかも？

↓バージョン管理についての記事をアップしました

Maromaro Blog

Adobeクラウドドキュメント バージョン履歴の管理と戻し方

前回記事にしましたAdobeクラウドドキュメントについてですが、簡単にしか書けなかった機能の1つにバージョン履歴機能があります。簡単に履歴から過去のデータを参照できて便利ですので、今回ピックアップでご紹介したいと思います。↓前回の記事はこちら過去に戻りたい時はバージョン履歴がお助け！デザインを変更するものの、また戻す可能性がある状況ってよくあると思うのですが、このような機能が無い時代（もしくはバージョン管理ができないソフトウェアを使う場合）、元に戻せるように手動でバックアップを取る事が必須です。もち...

「編集に招待」で１つのデータを複数ユーザーで編集

他のユーザーを招待することで、クラウド上のデータを共同編集できます。現状では非同期編集（複数のユーザーで同時に作業は出来ない）ですが、XDだけは同時編集が既に可能になっていて、今後他のアプリケーションにも同じ展開があるかもしれません。

クラウドドキュメントを操作できるCreative Cloudアプリ（2022年8月現在）

• Adobe XD
• Adobe Photoshop
• Adobe Fresco
• Adobe Aero
• Adobe Illustrator

これからも対応アプリ増えていきそうですよね〜。

クラウドドキュメントと他のCreative Cloudファイルの違いについてはこちら（公式サイト）

クラウドドキュメントの保存の仕方

新規保存または別名で保存するタイミングでクラウド保存を選べば良いだけです。
既にローカルで保存していたデータも、「別名で保存」のタイミングでクラウドドキュメントにする事が出来ます。逆も同じ手順で行えます。 ↑この大々的な訴求画面です

↑コンピューターに保存を決めこんでいても、まだ出てきますので変更可能です

ローカルとクラウドの見分け方

ローカルとクラウド両方に保存する場合も多いと思います。ファイル拡張子が異なるので、そこで見分けます。ファイル名のタブには、雲のマークも出ますね。
Photoshopファイルは「.psd」ですが、「.psdc」になります。Illustratorでは「.ai」から「.aic」に変わります。

使用してみて

操作もサクサク、管理も楽、良い保存先ができた

クラウドに保存されるので、自分のHDD/SSDの容量を気にする事無く作業に集中できるのは大きなメリットです。（アプリケーションが仮想メモリとして使う容量は必要です。）

以前は通信時に重くなったりタイムラグが感じる意見もありましたが、現在は全くローカルデータでの作業とレスポンスが変わらないです。保存している間待っている必要もありません。

今までわざわざバックアップを取ったり、履歴が遡れずに嘆いたり、みたいなことは昔の話になりつつあると感じますね。

デメリットは

タブレット等でギガを使う人には大きなデメリット、ネットに繋いでいないといけないという点です。そうでないと保存ができません。が、オンライン中に開いておけば、オフラインにしても作業は続けられるようになっていますので、そこは少し安心でしょうか。Wi-Fiなど常時接続の人は問題無いですね。

また、筆者個人が作業する限り、Illustratorで保存が出来ないファイルがあったり、ホーム画面からアクセスしても反応が無かったり、一部現在頻度高めでバグの様なものも存在しています。画像リンクも別端末で作業をするとリンクが切れると警告出るんですが、ローカルの時みたいに快適にできる良い方法あるんでしょうか？ …まあ近い将来改善されていくでしょう。
クラウドの作業では、IllustratorよりPhotoshopの方がスムーズで不明瞭な点も無く、筆者は使い勝手が良く感じますね。クラウド＋イラレ（リンクあり）の組み合わせは、まだ上級者向けかも？

結論としては、大したデメリットは無く、今後のアップデートでどんどん快適に使いやすくなっていくと思いますので、二の足踏んでいる人は是非試してみて下さい。 以上、Maromaroのfutaでした。