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2023.03.13

futa

Intel Mac→M2 Mac移行! Adobe関係で気をつける事

Intel Mac→M2 Mac移行! Adobe関係で気をつける事

最近、会社のIntel MacBook ProをM2 MacBook Proに交換できることになり、データ移行作業をしました。

Macの移行アシスタントを使って、100GB以上あるデータを移動させました。

これまでも移行アシスタントは使った事があり、有線接続で行っていましたが、規格の向上で転送速度が昔よりかなり上がっています。今回やり直しをしたので接続方法を2通り試しましたが、SSDのバックアップディスク(USB TypeC)からの移行時間は40分前後で十分な速度ですが、Thunderboltブリッジ接続では20分程度ととても早く終わりました。購入したものの、出番が無かったケーブル(以前の記事参照)が活躍でき、とても満足です(笑)。

PhotoshopIllustrator等、仕事で大事なAdobe系アプリは、あらかじめ旧Macで全部削除し軽くしてから移行することにしました。Creative Cloudアプリですぐインストールできるので、問題無かったはずですが…。   

今回は、新旧Macのデータ移行の際に、主にAdobe関係で少しつまずいたので、その点について書いておこうと思います。同じ事象が起きた場合の参考になれば幸いです。

Creative Croudデスクトップアプリがインストールできない

移行後、早速Adobe関連をインストールしようとしたのですが、超序盤にエラーが出て進まなくなりました。まず、Creative Croudデスクトップアプリを導入しないといけないのですが、こんなアラートが出ました。

「ファイルが見つからないか、破損しています。」だそうで、インストールはする前なので不思議だったのですが、案内の通りにダウンロードとインストールを試しますが、このメッセージが出て無限ループ状態になりました。WEBから試しても同じ…。Creative Croudデスクトップアプリを使えなきゃAdobeの全てのアプリも入れられません(泣)。

調べた結果、結局旧Macでのアンインストール作業が不完全だったと推測(旧Macでアプリを一つずつアンインストールしても、残骸のようなデータが存在し、それが移行アシスタントで新Macに入ってしまった)。

Illustrator等全てのアプリの追加と削除はCreative Croudデスクトップアプリで安全にできますが、このCreative Croudデスクトップアプリ自体は、どうやってアンインストールするかご存知でしょうか。実は、アンインストーラーが公式サイトより提供されていますので、それをダウンロードして実行しなければなりません(筆者はアプリケーション本体と一緒に格納されている、「Uninstall Adobe Creative Cloud」を実行してはいたのですが、それだけでは上手くいかなかった模様)。アプリをゴミ箱に持って行くだけではもちろん不完全ですので、注意しましょう。やり方等詳しくは、公式サイトに掲載されています。

そして、そのアンインストーラーがなんと新Macで実行出来、その後インストールが正常に行えました。

クラウドドキュメントが開けない

これは、移行して少し経ってから気づいたのですが、ある程度の期間が過ぎたPhotoshop等のクラウドドキュメントを開こうとしたら、エラーになってしまうのです。

「嘘だろ…。」数ヶ月前に触ったっきりのデータ全般が、どれも「ダウンロードできません。」との事でした。Illustratorも、XDも。

インターネット接続について確認しろと出ますが、直近のファイルは開けるので問題無し。「予期しないエラー」という文言に戦慄が走ります。仕事のデザインファイルなので、ほどんどは完了のタイミングでバックアップをとってはいるのですが、心配になって、旧MacのPhotoshop(再インストールした)を使い、同じファイルにアクセスすると、…開けました。

やはり心配は心配なので、旧Macを駆使してデータが生きているか確認し、ついでに今後も触りそうなものは念の為ダウンロードを試みながら、このトラブルについてネット検索してみました。

調べると、事例としてはクラウドドキュメントの一覧すら出てこない、といった筆者の現象とは少し違うもののようだったのですが、Intel MacからM1(M2)Macに買い換えたパターンで、Adobeのアプリを移行アシスタントでそのまま移行すると、Intel Mac用の設定ファイルが残って不具合を起こす現象が起こっている事を確認できました。(※Adobeは「移行アシスタント」を使った環境の移行に対して保証していません。)

解決策は、「以前のバージョンを含むすべての Adobe アプリケーションを削除し Creative Cloud アプリケーションを再インストールする」(公式サイトより)という方法がある事が分かりました。つまり、Adobe関連のフォルダごと削除を実行すると解決できるようです。(更にダメならCreative Cloud Cleaner Tool(上級者向け)でAdobe関連のファイルを全て削除。)

色々インストールしてしまった後では、少し面倒ですね。ただ、筆者は前述の通り少し前に、Creative Croudデスクトップアプリまで全部削除をしているので、この件には当てはまらないような…と思い対応を放置していました。

すると、いつの間にか対象のファイルが開けるようになっていました。一度アクセスを試みれば、ダメだったファイルは全て数十分以内に正常ファイルに戻ってくれました。何か、しばらく使わなくて引き出しの奥に行ってしまって取れなかったものがひょこっと取り出せたような感覚です。移行後、オンライン状態であるのに、オンライン専用ファイルと表示されていたものに起きていた現象ですが、とりあえず大丈夫そうと判断しました。

IntelMacでエクステンションを使っている人は、移行後要注意

IntelMacの時にはあったPhotoshopのエクステンションが、M2  Macに引っ越したところ無くなってしまった!

M1・M2 ネイティブでPhotoshopを動かすと、従来の拡張機能等が表示されなくなります。これらの開発元が、新しいものを発表していれば良いのですが、そうでもないパターンが現状多いようです。

Adobe公式ページによると、

CEPに依存する拡張機能を使用するには、Rosetta モードでのみインストールして実行します。Rosettaで起動後、ウィンドウエクステンション(従来)に移動して、CEPパネルをもう一度開く必要がある場合があります。

Rosetta2で立ち上げれば、引き続き使えるようなので、焦ることはないのでしょうが、筆者も何個か業務で導入していましたので…。使いたいエクステンションの今後の開発状況が不明の場合は、今後どこかのタイミングで覚悟をしなければいけないかもしれません。

当ブログでも何度か紹介しているzeplinは、アプリ本体自体はApple siliconには既に対応済みなのですが、Photoshopに書き出し機能を持たせるエクステンションが従来のままで、M2ネイティブだと使えませんでした。デザインからコーディングフェーズに入る際のヘビロテツールの為、現在はやむ無くRosetta2でPhotoshopを立ち上げる事がほどんどになっています。

finder上で該当アプリを右クリックして、「情報を見る」のパネルからM2ネイティブとRosetta2の切り替えが簡単に出来ますので、仕事によって使い分けながらやっていこうと思います。

 

以上、futaでした。