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2021.02.08

futa

Illustrator 2021 v25.1で出た!待望の新機能「リピートアートワーク」は必見

Illustrator 2021 v25.1で出た!待望の新機能「リピートアートワーク」は必見

こんにちは、futaです。

2020年10月にAdobeの主なアプリケーションが2021にメジャーアップデートされました。Illustrator iPad版がお目見えし、遂にイラレがマウスとキーボード無しでも持ち歩ける時代が来ました。

そして早くも、Illustratorデスクトップ版は今年1月に、v25.0からv25.1にアップデートされています。
これでやっと目玉になる新機能が揃ったかなと思いましたので、ピックアップして紹介したいと思います。

Illusutrator 2021の新機能

オブジェクトを再配色

10月のv25.0の時の目玉はこちら。デザインにカラーバリエーションを提案する等の際に便利な、最初の色合いに自動で色を振り分けてくれる機能です。
従来もありましたが、クイックアクセスパネルが追加され利便性が向上しています。
クイックアクセスパネル
オブジェクトを選択 → ツールバー「編集メニュー」 →「カラーを編集」 →「オブジェクトを再配色」で実行できます。プロパティパネルからも可能です。
既存のライブラリやカラーのプルダウンから任意の色合いを選ぶことはこれまでも出来ましたが、「カラーテーマピッカー」というツールが搭載され、Illustrator上のベクターオブジェクトや画像からカラーパレットを自動抽出し、デザインに簡単に適用できるようになりました。画像からもっていうのが何気に凄くないですか。
オブジェクトを再配色
オレンジをカラーテーマピッカーで選択すると、ガーランドが同じ系統の色合いに早変わり。クリックでは単色選択ですが、Shiftを押しながら選択もしくはドラッグで対象を囲むと複数のカラーをセットに出来ます。
オブジェクトを再配色
複数選択で、キウイ・ブドウ・イチゴ・バナナ・サクランボの色が反映されました。
より直感的にイメージに近い色合いを作り出すことが出来そうです。

待望のリピートアートワーク

これで「Command ⌘」+「D」(繰り返し配置)の連打ともおさらば!?

Illustrator iPad版に入っていたリピートオブジェクト機能。デスクトップ版には採用されず残念…と思っていたら、v25.1にて追加。これは大きい。
Adobe XDで既にオブジェクトをリビート配置する機能があったので、これイラレやフォトショにも早く導入してくれないかな〜とずっと思っていました。

満を持して登場の本機能は、iPad版同様、ラジアル(放射状)・グリッド(格子状)・ミラー(対称)の3つのモードがあります。

繰り返したいオブジェクトを選択 → ツールバー「オブジェクト」 →「リピート」で選択・実行します。

ラジアル(放射状)

ラジアル

円形に並ぶように繰り返します。
オプションで重なりの順番も切り替えられ、繰り返す個数は後からいくらでも変更できます(インスタンス数)。楽しいー♪(これまでは、角度を計算してからコピー配置して「⌘」+「D」連打でしたね)
ラジアル

グリッド

水平・垂直のグリッド状に繰り返します。XDにはこのリピートグリッドのみが搭載されていて、予てから重宝しました。
グリッド

ミラー

ミラー軸の角度も簡単に調節できます。
ミラー

リピート全種重ね掛けも出来ます!

マスターアート(リピートアートの本体)を編集するには、右クリックメニューから[選択リピートを編集]をクリックします。(グループ編集モードになります。)
リピート
変更を加えれば、瞬時に全ての繰り返しのオブジェクトに反映されます。もう置き直さなくていい…なんという時短でしょうか!

気になるドキュメントバージョンは

前回2020年のアップデート時、懸念点として挙げた件です。
保存する時のドキュメントバージョンが、長年続いたCC(レガシー)形式を押しのけ(?)2020形式が追加されるという驚きの改変があったのですが、名称からして毎年増えるのでは、そんなばかな…と心配していましたが、2020形式のままでした。2020年のv24以降と互換性が保たれるようです。良かったです。
ドキュメントバージョン
上記で紹介したリピートアート等の新機能を使った状態でファイルを保存するときは、2020形式保存が必須です。試しに以前の形式で保存すると、リピートアートはオブジェクト化され再編集出来なくなり、データ容量も増えていました。

その他のv25.1以降の新機能情報については、Adobe公式サイトで詳しく紹介されています。
v25.0の新機能についてはこちら